子宮頚がんは子宮の一番手前で、内診の時に腟から見える部分（頚管）にできるがんです。綿棒や木べらでがんのできやすい部分をこすって細胞を採取して、がん細胞がないかを顕微鏡検査します。がんまで行かないまでも、前がん病変として異形成（異常細胞）が見つかることがあります。自覚症状がない時点での検診で見つかる異常は、ほとんどがごく初期のがんか異形成であり、完治が可能ですので一年に一回は子宮がん検診を受けることをお勧めします。

子宮頚がんの95％以上は性交によって感染する、ハイリスク型ヒトパピローマウイルス（子宮頚がんウイルス）の持続感染が原因です。10才以上の女性はワクチンの接種が可能です（できれば性交前が望ましい）。ワクチン接種により、ハイリスクの頚がんウイルス感染を大部分、予防できます。