診療内容

流産

何らかの原因で妊娠の継続が停止することをいいます。自然流産は15%程度の確立で生じます。妊娠初期の流産で最も多いのは胎児側の原因で、染色体異常がその大部分といわれています。その他の原因では、子宮の感染や子宮の形態異常やホルモン異常などです。流産の予防はなかなか困難で、安静で予防することができることも時々ありますが、治療しがたい原因がある場合は流産へ至ります。流産と診断されると、自然に排出されるのを待機するか、子宮内ソウハ手術を受けるかどちらかを選択しないといけません。自然排出の場合、メリットは手術によるリスクを避けられることですが、デメリットは①排出時期の予測がつかない(2か月以内には排出するといわれています)、②時々排出がスムーズにいかず、出血多量となったり下腹痛が持続したりして、緊急の手術を余儀なくされることがある、③感染のリスクがある、④稀に妊娠に合併する腫瘍を見逃す恐れがある。子宮内ソウハ手術のメリットは①早期に妊娠の中断ができる、②組織検査を行うことで腫瘍の有無の確認ができる、デメリットは、手術合併症のリスク(子宮損傷、出血多量、感染、薬のアレルギーなど)です。